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映画 
「劔岳」「その木戸を通って」
以下感想。
「劔岳」
随分と前から、とんでもない監督のとんでもない映画だったとは聞いていたのですが。
・・・本当にとんでもなかった。百聞は一見にしかず、という映画。
点の記、というものをはじめて知りました。地図ってすごい。
山・山・山。でした。
もう何年も昔に大日岳に一度行ったことがあるのですが、記憶が行方不明です。一緒に登った母がパンフレットの地図片手にルートを教えてくれました。ついでに写真も見たら、あぁ、ちゃんと劔岳バックに写真撮ってるよ・・・。
とんでもない映画でしたが、まぁあれが全部現実だってことの方が、映画そのものよりもよっぽどとんでもないと思います。急斜面や岸壁見る度ぞっとした。
時代のものすごさっていうのもありましたが。今登るのだって大変なのに!あの装備!絶句!
でもそうやって仕事しに行った人たちがいたんだよな・・・100年も昔に。そして今、同じく「仕事をしに」山に登った人たちが。すごい話だ・・・。

「その木戸を通って」
もとは1993年、フジテレビが作った本格的長編ハイビジョンドラマ。
主演中井貴一と浅野ゆう子。16年も昔なんだー。若いわけだー。
中井さんのちょっと意外なぐらい軽妙な演技と、浅野ゆう子さんの記憶喪失の娘の、ぼんやりした普段と、別人のように空恐ろしい目つきの演技がすごかった。
結構くすくす笑えるシーンもありました。すぐ目の前に声出して笑われるおじさんが座っていたので、便乗。あ、笑っていい映画なんだ。って。フランキー堺さん演じる中老田原と主人公正四郎のやりとりが可笑しかった。
映像も、テレビだろうがなんだろうが市川監督の美しさでした。パンフに「美女と野獣」「オルフェ」のジャン・コクトーが引き合いに出されてて、すごく腑に落ちた。あー、あのゆめまぼろしの美しさ!オルフェの鏡の内側の世界で滑るように走るシーンが印象的だったなー。
見ながら思い出していたのは、「鶴の恩返し」と「かぐや姫」。・・・パンフレットの評論と同じでした(笑)。いやぁだって竹じゃなくて笹だけど。
元々原作も読んでいたので、この不思議なお話はそういう異界からやってきた人との、ほんのわずかな間の話なのは分かっていたのですが。そしてこういうお話では、異界の人は必ず異界に帰るのがセオリーなのですが。好きだわぁ(帰れなかった「アンジェラ」も好きなんですが)。
みんな「落ち着くところに落ち着いた」映画でした。パンフレットの言葉を借りるなら「リリカルな正統派ドラマとしての気品」のある、映画。最近こういう、うつくしくて優しさのある映画見たことないな・・・。そもそもこんなテーマで現代が舞台だと、見る気なくすからか。何故だ。
最初の、真っ暗な中に正四郎が浮かび上がって、それがだんだん明るくなって障子の向こうの庭の景色になった時はびっくりした。ふさの「ゆかさん、ゆかさん」の呼びかけ方が優しくて可愛かった。幻の木戸は、ちょっと恐ろしい、哀しいシーンでした。
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